子どもが突然けいれんを起こす――親にとっては想像以上に怖い体験です。
私も1歳の娘が初めて熱性けいれんを起こしたとき、頭が真っ白になりました。
私たち夫婦は熱性けいれんについてたまたまネットで見かけたことがあり、ある程度は対応することができました。今後同じような体験をするかもしれないパパ・ママにもこの記事を通して正しい対応をしっていただければ幸いです。
結論から言うと、
まずは安全な体勢に寝かせ、けいれんの時間を計り、動画を撮影する。そして5分以上続いたら救急要請。
この流れを知っているだけで、いざという時に落ち着いて動けます。
この記事では、
- 初めて熱性けいれんを経験したときの実体験
- 発作が起きたときの正しい対応方法
- 医師から教わった一般的な知識
- よくある疑問(再発・後遺症・てんかんとの違い など)
をまとめています。
「もしうちの子に起きたらどうすればいいの?」と不安に思っている方に、少しでも安心材料になれば幸いです。
はじめに|1歳の娘に起きた突然の熱性けいれん
あけましておめでとうございます――と言うはずだった1月1日の夜。
わが家では思いがけない出来事がありました。
1歳になったばかりの娘が、突然「熱性けいれん」を起こしたのです。
年末に妻が体調を崩し、その後娘も発熱(のちにインフルエンザと判明)。
妻の実家に帰省していた時の出来事でした。
そのときのこと|夜中に突然起きたけいれん発作の様子
夜、娘を先に寝かしつけ、私たち夫婦も布団に入って数分後。
急に娘の体がガタガタと震え始めました。
目は上転し、両手足は硬直しながら小刻みに揺れている――。
まさに教科書でしか見たことがない“けいれん発作”の典型的な姿でした。
呼びかけにも反応せず、息づかいも荒くなり、私たちはただ見守ることしかできませんでした。
初めて見る光景に頭が真っ白になりましたが、妻が咄嗟にスマホで動画を撮影。
数分後にけいれんは落ち着き、その後すぐ救急車を呼んで搬送してもらいました。
病院で診断されたのは「熱性けいれん」。
大事には至らなかったものの、親としては忘れられない経験になりました。
あのけいれんの最中ほど、生きている心地がしなかったことはありません。
時間にすればほんの数分だったはずですが、何時間にも感じられるほど長く、恐怖で体が固まっていました。
「もしこのまま意識が戻らなかったら」「息が止まってしまったら」――頭の中で最悪の想像がぐるぐると回り続けていました。
同じような体験をされた親御さんも、きっとあのどうしようもない恐怖を覚えているのではないでしょうか。
だからこそ、いざという時に取るべき正しい対応を知っておくことが大切だと痛感しました。
知識があるかないかで、親の行動も、そして子どもの安心にも大きな差が生まれるのだと思います。
熱性けいれんとは?原因と特徴
熱性けいれんとは、発熱がきっかけで一時的に脳の神経が興奮して起こる発作のこと。
生後6か月〜5歳ごろまでの子どもに多く見られ、10人に1人は経験すると言われるほど一般的です。
熱性けいれんが起きたときの正しい対応
もし子どもがけいれんを起こしたら、次のポイントを意識してください。
- 安全を確保する
- 横向きに寝かせて呼吸を確保
- 抱き上げず布団や床に寝かせる
- 口に物を入れない
- 動画を撮影する
- 医師に見せることで診断の助けになる
- 時間を計る
- 多くは1〜2分でおさまる
- 5分以上続けば救急要請
- 救急車を呼ぶ目安
- 初めてのけいれん
- 5分以上続く/繰り返す
- 意識が戻らない/呼吸が苦しそう
医師から聞いた熱性けいれんの基礎知識
- 発症年齢と頻度
生後6か月〜5歳ごろに起こりやすく、約10人に1人が経験すると言われています。 - 多くは良性
脳に後遺症が残ることは少なく、数分で自然におさまるケースが大半。 - 再発リスク
初めての発作が1歳前後だと再発率が高く、全体では約3割が再発。 - 薬について
繰り返す場合や長時間続く場合は「ダイアップ坐薬(ジアゼパム)」が処方されることも。 - 要注意のケース
- 発作が5分以上続く
- 1日に何度も起きる
- 片側だけに出る
- 発作後に意識が戻らない
→ 熱性けいれん以外の病気(脳炎やてんかん)の可能性もあるため、緊急対応が必要です。
熱性けいれんQ&A|よくある疑問と答え
Q1. 熱性けいれんとてんかんの違いは?
熱性けいれんは発熱がきっかけで起き、多くは数分で自然に収まります。
てんかんは熱に関係なく繰り返し発作が起きる病気で、診断や治療が必要です。
Q2. 熱性けいれんは再発しますか?
約30%の子どもが再び経験するとされています。特に1歳前後で初めて起きた場合は再発率が高めです。
Q3. 後遺症は残りますか?
多くのケースでは脳に後遺症は残りません。長引いたり繰り返す場合は、医師に詳しく相談が必要です。
Q4. 予防する方法はありますか?
完全に防ぐことはできませんが、繰り返す子には「ダイアップ坐薬(ジアゼパム)」を処方されることがあります。使い方は医師の指示に従うことが大切です。
体験後にわが家で気をつけていること
- 発熱時は注意して見守る
- 家族で対応方法を共有する
- かかりつけ医に相談して備える
まとめ|知識を持つことで不安を減らせる
親にとって熱性けいれんは本当に怖い出来事です。
しかし、正しい対応を知っていれば落ち着いて動けることを実感しました。
今回の体験を通じて、「知識は不安を和らげる」ということを強く学びました。
同じような経験をした方や、対応の工夫があればぜひコメントで教えてください。
それがきっと、同じように不安を抱える親御さんの励みにもなると思います。


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